手形割引は素早い現金化を実現できますが、不渡りのリスクも伴います。

手形から振り返る、手形割引とは

手形割引のイメージ

まず最初に手形とは、支払いの段階では現金が用意できない場合に代わりに振り出すことで、支払いを先延ばしにすることができる資産のことを指します。

 

その上で手形割引とは、ご自身の会社で所持している手形を売却し現金化する資金調達方法のひとつです。
手形を受け取る人・手形を発行する人・手形を買い取る人の3者がいて初めて成立する方法なので、複数の人との信頼を気付かなければ成り立たない資金調達方法になります。

 

わかりやすく言い換えると、C社から発行された手形を持つA社が、金融機関や手形割引業者であるB社に
これはあとでC社から必ずお金が振り込まれることが約束された契約書です。これを買い取ってくれませんか?
と交渉するというものです。
A社は現金が必要になったので、同等の価値を持つ手形との交換を申し出たというわけです。

 

 

何より魅力は素早い資金調達

手形割引は何より、その現金調達までの早さが魅力です。
手形は相手の企業によっては長い期間になると、1年近く支払われないということが起こり得ます。
その期間を多くの企業にとっての痛手のままで終わらせるのではなく、素早く現金化して次のビジネスチャンスに繋げることができるのが手形割引の魅力です。

 

 

貸金業法・銀行法により安全性は高い

ここまでのお話で手形割引は企業間の信頼関係のみで成り立っている約束のように見えますが、決してそうではありません。

 

手形割引は歴とした融資になります。
なのでどんな会社でも買取や売買ができるといったものではなく、取り扱える企業は貸金業法や銀行法を遵守していることが必須となります。
信頼度は非常に高い部類に入る、安心した取引と言えるでしょう。

 

 

手形割引の際の注意点

しかし、手形割引はノーリスクな資金調達方法ではありません
手形割引は、手形を発行した人が手形を買い取ってくれた人にその代金支払うことができない場合、手形を売却した人が責任を取らなければならないというルールがあります。

 

この場合の責任とは、手形の代金が支払われなかった場合に、手形を売却した本人が手形を受け取った人に支払われるはずだった代金を支払わなければならないというものです。

 

実は、手形割引の際に手形を売却する相手に対して担保が発生します。
前述のような不渡りが起こった場合、その担保を持って手形を買い取ってくれた人に代金を支払わなければいけないのです。

 

そもそも売却したい段階で支払い能力がなければ手形割引も成立しないという点では安心ですが、手形を割り引く際にはそのような担保を用意しなければならない点に、注意が必要なことだけは覚えておいてください。

 

 

リスクはある。なので信頼が大切

手形割引は譲渡する手形があってこそできる資金調達方法です。
資産を担保にするリスクもあるので、手形割引の際はしっかりとした信頼関係を築き、慎重な資金調達を心がけましょう。

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