
ABLとは「Asset Based Lending」の略称で、流動資産担保融資保証のことを指す融資の専門用語です。
では気になるその中身ですが、ABL制度とは、
を担保にすることで、融資を受けることができる制度のことを言います。
融資の際に担保に入れた材料や設備はそのまま利用することができることから、事業に影響を出すことなく資金を調達することができます。
なので自社で製品を作る工場や、原材料を抱えている家具や家電などの生産者にオススメの融資と言えます。
また牛や豚、魚などの消費財も担保にすることができるため、農林水産業を営む方にもオススメです。
幅広い生産者が融資の恩恵を受けられる制度になります。
売掛債権と棚卸資産、この2点もしくはいずれかを用意して申請をする必要があります。
ABL制度は、信用保証協会からお墨付きをもらわなければ利用することのできない融資制度です。
お墨付きをもらうためには「同等の資産価値を持っているので、いざという時はちゃんとお返しできますよ」という証明が必要です。
そのABL制度における証明が、売掛債権と棚卸資産に当たるのです。
保証を受ける際に利用する信用保証協会は各都道府県に設置されています。
お住いの都道府県によっては支店と本店が存在する場合があります。
2店舗ある場合は、お住いの地域によってどちらを利用できるのか管轄が取り決められているため、融資をご検討の際は支店と本店のどちらに該当する地域にお住いかお確かめの上、訪問してください。
融資を受けるとなれば気になるのはその限度額です。
ABL制度を利用して受けられる融資額の最大金額は2億5,000万円になります。
仮に最大金額の2億5,000万円で融資を受けた場合、必要になる担保には2億円相当の資産が求められます。
これは各都道府県に設置されている信用保証協会が設定している保証割合が80%に設定されていることから算出される金額になります。
この80%は規則上、売掛債権のみで全ての金額を保証することは可能ですが、棚卸資産のみでカバーすることはできないのでお気をつけください。
流動資産を担保にすることができるタイプの融資は、急成長している若い企業やものづくりに関わる生産者に非常にオススメの新しい融資方法です。
もし資金調達にお困りでしたらご検討してみてはいかがでしょうか?